
1000万円貯金したけど今後が不安だ…
せっかくなら資産運用にも興味があるけど、投資したことがないからどうしていいかわからない…
資産運用に失敗したくないけど、勉強する時間は限られているしできるだけ手間はかけたくない…
現在このようなことでお悩みではないでしょうか?
まわりにお金の話はなかなか相談しづらいですし、かといって銀行や証券会社の窓口だけに相談しても本当に良い投資に巡り合うのは難しいですよね。
この記事を書いている私は今まで20年間投資を行ってきて、一般的なものからリスクが高いものまで30種類以上の運用先を試してきました。
もちろん失敗してきたものもあるのですが、なぜ失敗したかを考えつつ改善して、いまは配当だけでそれなりの生活が出来るようになりました。
今回は、もし自分がいま1000万円を資産運用するならどうするかをお伝えしていきます。
ただしその前に、そもそも投資せずに預金だけだとどうなっていくかといった前提知識や、資産運用をやる際に気をつけるべきこともしっかり伝えていこうと思いますので、参考にしてみてくださいね!
目次
1000万円を貯金しているだけだと損をする?必ず知っておきたいインフレリスクとは!
銀行預金と聞くとどんなイメージをもつでしょうか?
「元本保証されていて安全だ。」「万が一破綻してもペイオフで1000万円までは保証されるから心配ない。」「利息はほぼないけど、逆に減ることもないから安心できる。」
こういったイメージでしょうか?
でも実は、いまのように超低金利時代でインフレが進むなかで預金だけをしているのは損をしてしまうことになるのです。
なぜそうなるのかを数字も交えながら解説していきますね。
毎年20万円損してしまう!?インフレ2%の恐ろしさ
まずそもそもインフレとはなんでしょうか?
ご存知だったら釈迦に説法になってしまうのですが、インフレとはインフレーションの略で「モノやサービスの価値があがること」です。
言い換えると「お金の価値が下がる」ということですよね。
そして実は日本は毎年2%のインフレターゲット(目標)があります。
1000万円を現金預金している場合、1年後に約1000円額面は増えますが、実質的な価値はいまの約980万円に目減りします。
つまり何もせずに20万円ほど損しているのです…
1年単位だとあまり変化を感じないかもしれませんが、上の図のように毎年2%ずつインフレがすすむと10年後には約830万円、20年後には約680万円の価値になってしまいます。
衝撃ですよね…!
インフレについて実生活で実感できることとしては、例えば10年前は100円だった缶ジュースが120円になったり、前まで10個入だったお菓子が値段が変わらず8個入になるのもインフレです。
昔のように、銀行預金をしておけば年利5%の利息がついていたような時代なら、物価が上がってもそれ以上に現金が増えていたのでよかったです。
ただもうそんな時代はとっくに終わったので、自分で運用する必要があって政府もそれを認めています。
1000万円を増やしたいなら、利回りが年利3%以上の資産運用をする必要がある!
もちろん銀行預金はいつでも引き出せるし便利なお金ではあるのですべてを運用にまわす必要はありません。
でもせっかく1000万円の現金があるのならインフレに負けない資産運用を心がけることがとても大切です。
目標としては、少なくとも年利3%以上の資産運用を意識すると良いです。
インフレターゲットの2%に負けないためですね。
そうはいっても、投資経験がないのにいきなり年利3%以上で資産運用しようと思ってもどうしていいかわからないですよね。
具体的なおすすめ投資先に関しては、この記事の後半で紹介しますので大丈夫です。
ただ資産運用を開始する前に、是非気をつけてほしい点や、今後自分で投資先を選ぶときにおさえておくべきポイントについてお伝えしていきますので目を通してみてください。
1000万円の資産運用で失敗しないために気をつける3つのこと
1000万円の資産運用をするにあたって、できるだけ失敗したくないですよね。
失敗する確率を0にすることはできないですが、なるべく0に近づけるようにすることは可能です。
ここでは、資産運用に失敗しないために気をつけるべき3つのポイントについてまとめます。
- 投資をする
- 分散投資をする
- 複利運用をする
この3つはとても重要なのでしっかり意識するようにしてください!
それぞれのポイントについて、詳しく説明していきますね。
資産運用に失敗しないために①:投資をする
「投資をする」と聞いても、何をいまさら当然でしょう、と思われるかもしれません。
しかし実際のところ投資と思ってやり始めたのに、気づいたら投資ではなく投機になっていることは起こりがちです。
なんとなく似た言葉ですが、その意味合いは全然違います。2つを大きくわけるものがあります。
それは、その資産運用に関する知識を持っているかいないかです。
ここで投資と投機の定義の違いをお伝えしておきます。
なので、同じ資産運用先を選んでいても、人によって投資にも投機にもなりえます。
そしてその違いをわけるのが、さきほどもお伝えしたようにその資産運用に関する知識を持っているかいないかなのです。
例えば株式投資をすることを考えます。
詳しいAさんは、α社の業界構造や今後の市場動向やα社の財務状況や方針から、α社の株価が割安だと考えて購入しました。
別のBさんは、α社の名前がかっこ良いからなんとなく株を買いました。
Aさんにとっては投資ですが、Bさんにとっては投機になることがイメージとして伝わりますでしょうか?
そしてここで考えなきゃいけないことは「Aさんになる」のか「Aさんのような人を見つけてくる」のかです。
時間があっていろいろ調べたり自分でやるのが好きだという方はAさんを目指すという選択肢もありです。
しかし専門的にやっている人たちに勝ち続けるには、やはり専門的なAさんのような人を見つけてその人に任せるという選択肢が良いと思います。
私自身も30種類以上の投資をしてきましたが、その道のプロに任せるのが最も効率が良いということに気付きました。
資産運用に失敗しないために②:分散投資をする
資産運用をする上で大切な考え方で、分散投資をするという考え方があります。
もしかすると聞いたことがあるかもしれませんが、有名な投資の格言で、次のようなものがあります。
私が言い始めたみたいな雰囲気を出しましたが(笑)、17世紀頃から伝わるといわれる有名な言葉です。
どういうことかというと、すべての卵を一つのカゴにいれていると、もしそのカゴを落としてしまったときにすべて割れてしまいますよね?
投資だと1つの運用先だけに全財産をいれると、それがダメになるとすべてダメになる可能性があるということです。
なのでカゴ(投資先)を複数個に分けて入れることで、リスクを分散しましょうという例えです。
資産運用に失敗しないために③:複利運用をする
そして複利運用をするということが非常に大事になってきます。
実は「複利」の考え方は、あの天才的物理学者のアインシュタインが「人類最大の発明」だと呼んだほどです。
複利と別の考え方で単利があるのですが、違いをイメージで表すと上のようになります。
見ていただくとわかるように、単利だと一定の利息しかつかないのに対して、複利だと利息に対しても利息がついてきます。まさに雪だるまのようですね!
イメージは伝わったと思うので、実際に1000万円をすべて年利5%で単利と複利で運用したときを比較してみます。
5%単利運用 | 5%複利運用 | 差額 | |
---|---|---|---|
今 | 1000万円 | 1000万円 | – |
5年後 | 1250万円 | 1276万円 | 26万円 |
10年後 | 1500万円 | 1629万円 | 129万円 |
15年後 | 1750万円 | 2079万円 | 329万円 |
20年後 | 2000万円 | 2653万円 | 653万円 |
25年後 | 2250万円 | 3386万円 | 1136万円 |
表を見ていただくとわかるように、単利と複利の違いは5年程度だとまだ実感は薄いかもしれませんが、運用年数が増えれば増えるほどとても大きな違いになっていきます。
1000万円をすべて元本として年利5%で複利運用すると、25年後には3000万円を超えます!
老後に必要だと一般的に言われている3000万円の現金資産を作ることも見えてきますね。
もちろん、急にお金が必要になってしまう場合は仕方ありません。
ただ、そうでなければ出来るだけ早い段階から複利運用で資産運用をはじめることが大切であるということがわかっていただけたと思います。
これだけ押さえておけば大丈夫!1000万円の資産運用先を見極める3つのポイント!
ここまで資産運用に失敗しないための考え方をお伝えしましたが、次にお伝えするのは投資先を具体的に選定するときに見るべき3つのポイントです。
この3つのポイントは、私が新しい運用先を選ぶときに今でも必ず確認しているポイントなので、是非参考にしてみてくださいね。
- リスクが低い運用先を選ぶ
- 手間が掛からない運用先を選ぶ
- 利回りがインフレ率以上の運用先を選ぶ
私が過去に失敗したなと思ったときには、このどれかが抜け落ちていました。
資産運用は退場せずにやり続けることが大切なので、理解してもらうためにもう少し詳しくポイントごとに解説していきますね。
リスクが低い運用先を選ぶ
資産運用の良い面を中心にお伝えしてきましたが、もちろん投資することによってマイナスが出てしまうリスクというのはあります。
ただし、一見リスクが高そうに見えるかもしれませんが、実際のところは低リスクで高いリターンが期待できるものも世の中には多くあります。
そういった意味でリスクが低い運用先を選ぶことが大切なのですが、その見極めに必要な基準を3つお伝えします。
- リスク内容が明確なものを選ぶ
- しっかりしている運用元を選ぶ
- 過去実績があるものを選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
低リスクの見極め①:リスク内容が明確なものを選ぶ
まずリスク内容が明確なものを選びましょう。
リスクの内容がわかれば、それを避けたり影響を軽減したりするための対策がとれます。
たとえば株の購入について考えます。スマホ業界が伸びると思ってスマホ関連のA社の株を買うとします。
リスクとしては株価が買った値段より下がり続けてしまうことですよね。
その原因としては、業界の伸びが悪くなりそう・規制が厳しくなりそう・仕入元の国に暴動が起きそうといったように、株価に影響を与えそうなものがわかります。
そうすれば、それがわかったタイミングで売ったり、一時的なものでありそうなら多少下がっても持ち続けても大丈夫だと思えますよね。
このように、リスク内容が明確なものであれば対策もとりやすく、長く続けることができるのです。
逆に少し前の仮想通貨のように、1日で何十%も変動するうえに、その乱高下の理由もよくわからないようなものは投資としてはおすすめできません。
ギャンブルとして割り切って余剰金でやるのは自由ですが、大事な資産を運用するという観点ではリスクが不透明すぎるのでやめたほうがいいでしょう。
低リスクの見極め②:しっかりしている運用元を選ぶ
次のポイントは、運用元がしっかりしているかどうかを見極めることです。
仕組みはそれっぽく聞こえても、肝心の運用元の会社をしっかり確認しないばかりに詐欺に騙されてしまうケースが結構あるんです。
まずは住所です。明らかにオフィスがないものは論外ですが、登記のみのバーチャルオフィスかどうかなどを確認しましょう。
面談で行くことができれば1番いいのですが、遠方の場合はGoogleマップのストリードビューも活用することができます。
次に担当者の在籍確認をしましょう。運用会社がちゃんとあっても、そこの社員だと嘘をついて勧誘を受けるケースがあります。本社に電話をして在籍確認を行うことはとても大切です。
そして資金の出し入れの柔軟性も確認しましょう。正当な理由がなく資金の引き出しが半年や1年できないようなことがあれば、詐欺である可能性も高くなります。
このように運用元がしっかりしているかの確認を行うことで、少なくとも詐欺じゃないかの判断はしやすくなります。
低リスクの見極め③:過去実績があるものを選ぶ
そして大切なのが過去実績があるかどうかです。これはリスクを低くすることにもつながるのですが、過去実績がないとどこにリスクがあるのかの判断がかなり難しくなります。
もちろん新しい事業投資案件の話がなくはないと思います。
ただし、その投資判断はデューデリジェンスといって様々な角度からその案件を精査して判断を下すというプロフェッショナルな領域になります。
よほど自信がある場合をのぞいては、過去実績ができれば少なくとも2年以上あって、今後どこにリスクがあるかわかるような運用先を選びましょう。
数字の公表だけならなんでも出来てしまうので、確証が欲しいですよね。
私自身も30種類以上の投資をやってきたので、もし相談したい案件が来たらLINEなどでご連絡いただければ役立てるかもしれません。
手間が掛からない運用先を選ぶ
資産運用で大切なことは、長く続けるということです。そして長く続けるためには、できるだけ手離れが良い=手間がかからないものを選ぶことがとても大事になってきます。
もちろん運用先を決めるための下調べは手間をかけて行ったほうが良いのですが、運用中に手間がかかるものだと生活の他の部分に影響が出てしまいます。
手間がかかると資産運用が仕事のようになってしまい、常に気になって本業にも悪影響を及ぼす場合もあります。
また、不慮の怪我や病気でそれまでと同じように時間を割けなくなる可能性もあるので、手間については意識することをおすすめします。
といっても昔自分自身もFXにかなりハマった時期がありました。そのときはチャートが常に気になってしまって、会社の休憩時間はもちろん業務中もトイレに行って確認したり、さらに不眠症に近くなりました。
結果としてお金はたしかに増えましたが、いま振り返るとずっと続けるのはほぼ不可能だと思います。
少し怖い感じでお伝えしましたが、なるべく自分の手を動かす必要がなく、お金が勝手に働いてくれるような状況にすることは意識するべきポイントです。
利回りがインフレ率以上の資産運用先を選ぶ
資産運用先を見極める3つ目のポイントは、利回りがインフレ率を上回るような資産運用先を選ぶことです。
ここまでのチェックポイントで、リスクが低くて手間がかからなさそうだと思って国債などを選んでしまうと、そもそも資産運用の目的から外れてしまいますよね。
少なくとも年利3%以上見込めるような運用先の中で、リスクが低くて手間がかからないものを選ぶことが大切です。
それではもう1度、資産運用先を見極める3つのポイントをおさらいします。
- リスクが低い運用先を選ぶ
- 手間が掛からない運用先を選ぶ
- 利回りがインフレ率以上の運用先を選ぶ
これらをおさえていれば、まず最低限のハードルはクリアです!
とはいっても、どんな資産運用先があるのか調べるのはなかなか大変ですよね?
なので次は、私が17年の中で実際に行ってきた投資の中から、上の3つのポイントも意識して1000万円を運用する場合に選択肢になるものをまとめて紹介します。
1000万円を運用するなら!資産運用先15選!
1000万円の資産運用だということを考慮し、15種類を厳選しました。
それでも誰もが知っているものからマイナーなものまで多種多様の資産運用先があります!
投資信託への投資などでは節税対策としてiDeCoやつみたてNISAをつかうこともできます。
月々にまとまった収入があるのなら制度をつかってみてくださいね。
ここでは1000万円といったまとまったお金を運用することに重きを置いていきます。
もしなるべくいろいろな選択肢の中から自分で選びたいのであれば、私がしてきた中でいまでも可能な26種類の資産運用先の仕組みを簡単に説明した記事を見てみてください。
今回は私のほうで、いまから1000万円の資産運用をするならこの3つを選択するというTOP3を厳選しました!
時間がなかったり具体的なおすすめが知りたいのであれば、下記を参考にしてみてくださいね。
1000万円の資産運用先おすすめランキングTOP3!
記事の前半でお伝えした資産運用先を選ぶ3つのポイントを基準にランキングしています。
- 利回り:利回りが高いものが高評価
- リスク:リスクが低いものが高評価
- 手間:手間がかからないものが高評価
1000万円というまとまった金額を運用することを考えて、選んでいきます。
それぞれの仕組みや特徴を書いていくので、理解していただけると嬉しいです。
ヘッジファンド
利回り | ![]() -10~80% |
リスク | ![]() やや低 |
手間 | ![]() かからない |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.7点 |
ヘッジファンドの仕組み
ヘッジファンドはそもそも富裕層向けのサービスで、投資家からお金を預かり、そのヘッジファンドが得意な分野(株、債券、FX、不動産など)で運用します。
だいたい大手外資金融機関でのトレード経験があるヘッジファンドマネージャーがいて、そのマネージャーの得意分野での運用が中心になります。
世界的に有名なヘッジファンドになると、最低出資額は1億円以上であるというしばりはありますが、預かり資産の総額が1社で約18兆円という規模感なので実はかなりメジャーな資産運用先です。
ヘッジファンドの特徴
- 高い利回りが期待できる
- 手間がかからない
- 運用のモチベーションが高い
- 最低出資額のハードルが高い
- 優良なヘッジファンドを見つけるのが難しい
まずヘッジファンドの最大の特徴は、高い利回りが期待できるということです。
もちろんヘッジファンドにもよりますが、年利で-10%~+80%ほどが期待できます。
本当にそんなに高い利回りが出るの?と思われるかもしれませんが、実際には全然あり得る話なんです。
また、ヘッジファンドでの運用は、運用期間中に手間がかかることはほぼありません。
預けたら預けっぱなしで、自分自身はまったく別のことに時間を使うことができます。
そしてヘッジファンドは運用のモチベーションが圧倒的に高いです。
というのも、ヘッジファンドのほとんどは成果報酬型の手数料体系をとっています。
成功報酬部分は、増えた分の20%~50%ほどをとっているので、何がなんでも増やし続けようとしてくれます。
さらにそれに拍車をかけるように、自分たちのお金も同じように運用しているケースが多いので、運命共同体のようなものです。
お金の運用に関してはプロフェッショナルなヘッジファンドですが、そもそもが富裕層向けのサービスのため最低出資額のハードルが高いです。
世界的に有名なところだと日本円換算で1億円以上のケースが多いです。
ただし最近は1口1000万円だったり、1口100万円から運用をお願いできるところも出てきています。
最後にヘッジファンドの特徴としてあげるなら、優良なヘッジファンドを見つけるのが難しいという点です。
どういうことかというと、自称ヘッジファンドの詐欺も残念ながら多くあって、騙されるとそこに入れたお金を失ってしまう可能性があるということです。
詐欺じゃなくても、利回りが低いヘッジファンドもありますので見極め方が大切です!
優良なヘッジファンドの見極め方については別記事で書いてますので時間があれば読んでみてくださいね。
おすすめのヘッジファンドTOP3
上でもお伝えしたように手間はほぼ何もかかっていない状態です。
コロナショックがあっても調子がよかったですし、私自身も増資もして集中投下しています。
投資信託(インデックス型)
利回り | ![]() – 10~10% |
リスク | ![]() やや低 |
手間 | ![]() 少しかかる |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.5点 |
投資信託(インデックス型)の仕組み
投資信託にはアクティブ型とインデックス型があって、投資信託というのは株や債券などをパッケージ化したものです。
ファンドマネージャーがどの銘柄を組み込むのか決めて運用し、運用益から手数料を引いて基準価格が決まります。
購入時より高く売れば売却益が出ますし、定期的に配当が出る投資信託もあります。
大雑把にわけるとアクティブ型は攻めの運用、インデックス型は平均的な運用です。
アクティブ型とインデックス型の違いは運用方法だけではなく、パッケージ化されている金融商品や手数料にも出てきます。
その違いについてはそれぞれの特徴でお伝えしていきます。
アクティブ型が攻めの運用なのに対して、インデックス型は平均的な運用だとお伝えしました。
平均的とは何に対して?と疑問に思いますよね。
平均的とはどういうことなのかというと、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)をベンチマークとして、それと連動するような金融商品をパッケージ化して平均より少し上の成績を狙うということです。
投資信託(インデックス型)の特徴
- アクティブ型より手数料が安い
- 中長期で安定した運用ができる
- 利回りは高くはない
- 景気や世界情勢に影響をかなり受けやすい
インデックス型の投資信託のメリットは、アクティブ型に比べて勝率が高く、手数料が安いことです。
インデックス型は全体の商品のうち半分はプラス運用になるというデータがあります。
アクティブ型が2割なのに対して、勝率が高いですよね。
さらに、手数料に関しても信託報酬が平均で0.7%程度なのでアクティブ型の1.7%と比べると安い傾向にあるのはメリットと言えます。
もちろん商品によりますが、基本的にインデックス型のほうが安く、1000万円の運用で年間1%違うと、10万円の差が出ます。
勝率が高いので失敗しづらいというのはメリットではありますが、利回りもそれほど大きくはないので資産を大きく増やしたい場合にはデメリットだとも言えます。
また、デメリットになるのは景気や世界情勢に影響を受けやすい点です。
安定的だといっても、基本的には指数に連動する商品なので、リーマンショックやコロナショックのようなことが起きるとその影響はモロに受けます。
インデックス型の投資信託は長い目で見ることが大切です。
運用期間中にリーマンショック・コロナショックのようなことが起きて売るタイミングを逃してしまっても、10年も持っていればほぼ回復します。
コツコツ積み立てで投資するのに向いていますね。
おすすめの投資信託(インデックス型)TOP3
インデックス型の投資信託は、長期的な運用がおすすめです。
長期というのは最低5年、一般的に10年スパンで考えることが大切です。
特にインデックス型の場合は、景気や世界情勢に影響を受けやすいので10年はあまり気にせずほったらかしにして、平均して年利3%ほどで運用できていれば御の字です。
そんな景気や世界情勢に影響を受けやすいインデックス型ですが、1位で紹介するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカ株のインデックスであるS&P500に連動した商品です。
S&P500は数十年にわたって最高値を更新し続けていて、今後も期待できるのではないでしょうか。
特に守りの性格の方におすすめです。
投資信託(アクティブ型)
利回り | ![]() – 20~20% |
リスク | ![]() 中 |
手間 | ![]() 少しかかる |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.4点 |
投資信託(アクティブ型)の仕組み
アクティブ型の運用では、ファンドマネージャーが積極的に投資先の分析をして、今後値上がりが見込める株などに投資します。
大企業だけでなく、中小小型株などのマイナーな企業にも積極的に投資する傾向があり、ヘッジファンドに近いところもあります。
とはいえ投資信託の場合は、その商品化にあたって情報開示義務や制約が生まれます。
なので詐欺のリスクは限りなくゼロに近いですが、その反面短期で大きく儲けるのは難しいです。
投資信託(アクティブ型)の特徴
- 利回りが高くなる可能性がある
- 個人口座で万が一のとき資産が守られる
- 取扱い金融商品が多数
- インデックス型に比べて手数料が高い
- 良い商品の見極めが難しい
- 売買のタイミングの見極めが困難
アクティブ型の投資信託のメリットは高い配当が狙える運用をしていることです。利回りが良い投資信託であれば年利10%以上が狙えます。
投資信託(アクティブ型)に組み込まれている株は、成長が見込まれる中小企業や、新興国のインフラ関連企業など、今後株価が上がりそうな企業を中心に選ばれていることが多いです。
そのため、見込んだ通りにその企業が成長すれば高い配当が狙えるようになります。
しかし成長企業の目利きが必要になるので、ファンドマネージャーの工数がかかります。
なのでその分手数料が高くなってしまいます。アクティブ型の信託報酬はおよそ1.7%程度です。
これは運用成績がマイナスだとしても必要な経費なので、デメリットだと言えます。
そして、種類が多いのでしっかり選ぶことができればメリットになります。
ただ裏を返すと良い商品の見極めが難しいのがデメリットともいえます。
アクティブ型の投資信託は日本だけで数千種類ありますが、その中で運用益がプラスになっているのは2割しかないと言われています。
商品選びが難しいですが、良い商品を選び、手数料以上の運用をしてくれれば投資先として優秀です。
下で紹介するアクティブ型投資信託は、設定時から右肩上がりを続けていて今後も期待できる商品です。
おすすめの投資信託(アクティブ型)TOP3
- 1位ひふみ投信
- 2位さわかみファンド
- 3位セゾン資産形成の達人
1位で紹介したひふみ投信は聞いたことがあるかもしれませんが、成長が見込める日本国内の中小企業の株式を中心に買って運用しています。
設定時1万円だった基準価額は6万円台まで上りました。最初に100万円投資していれば600万円になっているということです!
一時的に低迷していましたが、コロナショック後に伸びています。
また、ひふみの純資産総額が2021年9月時点で1兆円を突破しており、会社の体力もしっかりしていることは魅力的ですね。
1000万円の資産運用まとめ
いかがでしたか?1000万円の貯金を資産運用をする上で知っておくべき前提知識、投資で見るべきポイント、具体的なおすすめの投資先やポートフォリオの組み方をお伝えしました。
あくまでも投資は自己責任ではあるのですが、1000万円というまとまった大切なお金を資産運用する以上、できるだけ失敗はしたくないですよね。
この記事を読んでおさえるべきポイントをおさえたら、あとは何事もやってみることが大切です。
貯金だけしていても、インフレにより資産が目減りして失敗することは目に見えているので、少しずつでも前に進んでいきましょう!
知識もいらず手間もかからないないのは、ヘッジファンドへの投資です。
最低出資額のハードルはありますが、可能であればポートフォリオに組み込むことをおすすめします。
理想のポートフォリオ通りでなくてもいいので、まずは少額から始めてみましょう。
もし資産運用に関して聞いてみたいことがありましたら、LINEなどでご連絡くださいね。