
700万円の資産運用を考えるとき、どこにいくら投資しようか悩みますよね?
調べて納得したものに投資したいけど、全てを調べるのは時間もかかりますし「結局どれも一長一短で難しいなぁ」と感じるでしょう。
私は投資歴18年で数十種類の投資を試しました。
最初の頃は失敗も重ねましたが、今は安定して毎月数百万円のリターンが入ってきます。資産運用を始めた頃に思い描いた以上の生活ができています。
そこで今回は、私の18年の資産運用経験で培った失敗しない3つのポイントをまとめました。
さらに、25種類の投資先を徹底比較し「今」おすすめできる5つの投資先を厳選しましたので、それもお伝えしようと思います。
ただし、資産運用を本格的に始める前に知っておいていただきたい、投資経験のある方でも意外と知らない3つの事実があります。まずはその事実からご覧ください!
目次
資産運用をする前に知っておかなければならない3つの事実!
資産運用をする前提として知っておいてほしいことがあります。
それは、資産運用をせずに貯金をしていると、むしろインフレの進む状況では資産価値は目減りしてしまうということです。
そして早く始めることが重要である事実をお伝えします!
700万円の資産を貯金しておくと、将来のお金が減っている!?
今お持ちの700万円が、30年後に半分の350万円の価値になっていたら、どうでしょうか?
しかもそれは投資に失敗したからではありません。銀行預金だけをし続けると、そうなってしまう可能性があるのです!
その原因となるインフレ(インフレーション)という言葉をご存知でしょうか?インフレというのは、モノやサービスの値段が上がっていくことです。
IMFの予測にもあるように、経済の成長を前提とした社会ではインフレが進行します。
出典:IMF DataMapper, Inflation rate, average consumer prices, Annual percent changeより作成
そして実は日本も2%のインフレターゲットがあることを知っていますか?
もし2%のインフレのまま30年が経過すると、今の現金の価値は約半分になってしまうのです!
30年という数字がピンと来ない場合は、1年後の数字だとわかりやすいと思います。
今ある700万円を大手銀行に預けて年利0.01%で増えると1年間で増える金額は、たったの700円です。
一方、2%のインフレをする場合、700万円の価値は686万円になります。
つまり、、、約14万円もの金額を、何もしないまま損をしてしまうのです!
そんなことになるのは避けたいですよね?
700万円のお金は利回りによってこれだけ増える!
次に、700万円の資産をただ預金だけしている場合と、資産運用をした場合で実際にシミュレーションして比較してみました。
今回のシミュレーションでは、毎年の収益を資産運用にまわさず、元手の700万円のみを投資しています。
年利は5、7、10%の3パターンです。この年利は、後半で紹介する運用先への投資で見込める数値になります。
経過年数 | 0.01%定期金利 | 5%単利運用 | 7%単利運用 | 10%単利運用 |
---|---|---|---|---|
今 | 700万円 | 700万円 | 700万円 | 700万円 |
5年後 | 700万3500円 | 875万円 | 945万円 | 1050万円 |
10年後 | 700万7000円 | 1050万円 | 1190万円 | 1400万円 |
15年後 | 7001万500円 | 1225万円 | 1435万円 | 1750万円 |
20年後 | 701万4000円 | 1400万円 | 1680万円 | 2100万円 |
25年後 | 701万7500円 | 1575万円 | 1925万円 | 2450万円 |
30年後 | 702万1000円 | 1750万円 | 2170万円 | 2800万円 |
いかがでしょうか?さらにここにインフレによる貨幣価値の目減りを加味すると、資産運用をしないリスクを実感するのではないでしょうか。
今始めるのと、5年、10年後に始めるのではこれだけ資産に差が出てしまう!
ここまで銀行に預金しておくリスクと、年利の%の違いによって将来の資産が大きく変わってくることが分かりましたね!
しかし、これだけ分かっただけでも大きな違いですが、更に知っておいて欲しいことがあります。
それは、この資産運用を「いつ始めるのか?」ということです。
もうお分かりかもしれませんが、結論から言うと、資産運用は早ければ早いほど将来の資産に大きく影響してきます。
具体的に5%の年利で、5年後や10年後に始めた場合の資産の増え方を見てみましょう!
経過年数 | 今年スタート | 5年後スタート | 10年後スタート |
---|---|---|---|
今 | 700万円 | – | – |
5年後 | 875万円 | 700万円 | – |
10年後 | 1050万円 | 875万円 | 700万円 |
15年後 | 1225万円 | 1050万円 | 875万円 |
20年後 | 1400万円 | 1225万円 | 1050万円 |
25年後 | 1575万円 | 1400万円 | 1225万円 |
30年後 | 1750万円 | 1575万円 | 1400万円 |
当然といえば当然なのですが、30年後に残るお金は今始めるほうが多いですよね?
将来350万円手元に残るお金が違うと。。。?想像してみてください。
海外旅行に複数回行けたり、車を買い換えられたり、温泉街に別荘を買ったり、、、。かなり生活に差が生まれてきてしまうのは明らかです。
以上、前置きが長くなりましたが、これまでの内容をまとめると、以下のような3つの事実が見えてきます。
- インフレによる預金リスクがあり、700万円の価値が将来減ってしまう
- 700万円は資産運用することによって増やすことが出来る
- 年利5%で運用すると、今始めるのと10年後始めるのとでは、30年後に350万円の差が出る
…ただ、ここからが実は本当に大事な話になります。
この事実を知るか知らないかでは、今後の資産の増え方に更に違いが出てくるのです!
それは「単利」による資産運用と「複利」による資産運用の違いです。
もしかしたらもうご存知かもしれませんが、改めてシミュレーションをしてみるとかなりの差が出てくることが分かります!
この差について、次よりシミュレーションを交えて具体的にお伝えしていきますので、もう一度確認してみてください。
単利と複利では資産の伸び方が大幅に違う!実際に2つの違いを比較してみた結果!
それでは、上記の図を見ても一目瞭然なのですが、まず「単利」と「複利」の違いについて見ていきましょう!
単利で運用すると、左のように元本のみを資産運用するので、元本にのみ利息がつきます。
そしてお察しの通り、複利で運用すると、利息にも利息がついていきます。雪だるまみたいですね!
複利の仕組みを理解したところで、先程のシミュレーションを思い出してみてください。
シミュレーションは単利で計算しましたが、年利5%の利回りで単利と複利で資産運用した場合を比較してみましょう。
経過年数 | 0.01%定期預金 | 5%単利運用 | 5%複利運用 |
---|---|---|---|
今 | 700万円 | 700万円 | 700万円 |
5年後 | 700万3500円 | 875万円 | 893万円 |
10年後 | 700万7000円 | 1050万円 | 1140万円 |
15年後 | 701万500円 | 1225万円 | 1455万円 |
20年後 | 701万4000円 | 1400万円 | 1857万円 |
25年後 | 701万7500円 | 1575万円 | 2370万円 |
30年後 | 702万1000円 | 1750万円 | 3025万円 |
※預金金利は0.01%と微々たるものなので、千円以下も切り捨てず記載をしています。5%で運用している単利・複利については千円以下を切り捨てて表示をしています。
見て分かるように、同じ5%でも単利と複利でそれぞれ運用した場合、伸び幅が大きく違ってきますよね!元本の700万円は30年後には2倍近くの差が出るのです。
改めて計算してみるとかなり衝撃的ですね…。
ただ、そうは言っても「どう資産運用したら年利5%以上の利回りが出せるかイメージがわかない」という方が多いかもしれません。
私も冒頭で話したように、過去18年にわたって、失敗も繰り返しながらようやく安定して資産を増やせる運用先かどうか判断できるようになりました。
そこで私の経験から「これだけ外さなければ失敗しない!」という運用先を選ぶ時の大事なポイントを3つにしぼりましたので、これよりお伝えしていきます!
運用先はこれで選べば失敗しない!700万円を資産運用するときの3つのポイント!
資産運用を始める前は、必ず以下3つのポイントを押さえるようにするのが重要となってきます。
手間が掛からないものを選ぶ
利回りがインフレ率を下回らないものを選ぶ
先程も話したように、これらを押さえておけば大きく失敗することはなくなるかと思います。
では、以下より3つのポイントについて詳しく見ていきしょう!
リスクが低いものを選ぶ

当たり前かもしれませんが、何か物事には必ずリスクが存在します。
でも資産運用など、何か行動するときにはリスクをなるべく低くしたいですよね?
なので、資産運用する前には必ず以下の3つをチェックする必要があります。
- リスクを回避する方法はあるのかどうか?
- 「運用元」はしっかりしているかどうか?
- 「過去実績」はあるかどうか?
リスクを回避する方法はあるのかどうか?
まずどんなリスクがあって、それを回避する方法はあるのかどうかを知ることが大事です。
というのも、資産運用先にはそれぞれ固有のリスクがあるからです。
例えば、株式投資の場合であれば「株価の下落」リスク、また、不動産投資で言えば「空室」リスクが挙げられます。
「株価の下落」リスクで言えば、投資先の会社の業績を確認して悪化しそうであれば売る。などが考えられます。
一方で不動産の「空室」リスクの場合であれば、立地のいいところを購入する。退去予告が出たらすぐに募集をかける。などですね!
どんなリスクがあるかが分かれば、リスクを大きく減らすことが出来るのです!
万が一リスクと考えていたことが発生してしまったときにも、最初に考えていた対策をすればよいので精神的な負担も軽減されますね。
なので、まずはリスクに対する回避方法を知っておく必要があるのです!
「運用元」はしっかりしているか
次にリスクを低くするために大切なことは、しっかりした運用元を選ぶことです。
しっかりしたというのは、詐欺会社ではなく倒産しにくい、ということです。
詐欺会社でないことを見極めるために、まずは運用会社の住所を確認しましょう!
Googleで検索したり、Google Mapで所在地の様子を確認してください。
そして会社そのものを調べるのと同様に、担当者の在籍確認もしましょう。
会社の代表電話に確認をとってみたら、担当者が社員ではなかった!ということも残念ながら実際にあります。
携帯のみでの連絡だけでなく、こういった確認も大切です。
会社確認と担当者確認が出来たらあと一歩です。
経営状況が悪化していないかどうかを計るために、資金の出し入れの柔軟性を確認しましょう。
例えば「入金はいつでも可能ですが、出金は1年間できません」と言われたら、なぜ?と思いますよね。
理由の根拠が曖昧だったり、説明を放棄して「じゃあやらなくて結構です」と言ってくる場合は冷静になり、辞めるという選択肢をとることが大事です。
このようなプロセスを経てしっかりした運用元を選ぶことで、リスクを低くすることができます!
「過去実績」はあるか
そして、運用元の過去実績は非常に重要です。
上の運用元がしっかりしているかという話にもつながりますが、過去実績がある会社は詐欺である可能性は減りますし、倒産もしにくくなります。
なので、実際の運用実績を見せてもらう、検討している運用先での運用経験がある人を知っていれば感想を教えてもらう、などで過去実績を確認しましょう。
このプロセスを怠ると残念ながら失敗する可能性が高くなってしまうので、入念に行うのが非常に大切です。
手間が掛からないものを選ぶ

リスクが低いものを選ぶことと同様に、手間が掛からないものを選ぶことも重要となります。
手間が掛かるということは言い換えると、リスクが多くあってその対策をする必要があるから手間がかかるのです。
あなたが資産運用をしようと思ったのはなぜでしょうか?
大切な資産を増やして、自分や家族の生活を楽にしたい、労働対価の仕事から少し離れて家族との時間を大切にしたいと思ったはずです。
そのはずなのに、手間のかかる作業ばかりしていては本末転倒と言えます。
手間をかけるのであれば資産運用よりも仕事をしたほうが何倍も対価が返ってきます。元手は自分の体や頭だけですからね。
なので、できるだけ手間が掛からないものに投資をして「お金に働いてもらう」状態にすることが大切ですね!
利回りがインフレ率を下回らないものを選ぶ

リスクが低く手間がかからない運用先でも、インフレ率を下回るものでは結局700万円の資産価値は目減りしてしまいます。
ですので3つ目のポイントとして、利回りがインフレ率を下回らないものを選ぶことは重要です!
もし「日本が破綻するリスクは少ないだろうし、預金より利回りがいいから全額を国債に投資しよう」と思ったら、それはインフレ率の視点が抜けていますね。
先程もお伝えしたように、日本のインフレは年2%を目指していますので、年利0.05%の日本国債にお金を投資するというのは凄く損をしていることになります。
日本は賢い国です。
というのも、インフレしていることを大々的には公表することなく、銀行や保険会社などに国債を買ってもらう=その資金源は預金や保険です。
預金や保険を買っている方はすでに国債を買っているのです。
インフレ負けするのがわかっているにもかかわらずに。賢いと言いましたが、日本はズル賢い国ですね笑。
それでは、ここまでお話してきた失敗しないための3つのポイントを振り返りましょう。
手間が掛からないものを選ぶ
利回りがインフレ率を下回らないものを選ぶ
すでに検討している運用先がある場合は、この3つのポイントを満たしているのかを改めて確認してください。
そして、いよいよここから実践的な内容をお話します!
まずは資産運用先の候補が知りたい、もしくは参考にしたいという方のために、私が18年のうちで実践してきた運用先から更に厳選した25種類の運用先をピックアップしました。
700万円の資産運用をするなら!15種類の資産運用先の一覧比較!
私が実践してきた中から厳選した15種類の運用先を、利回り、リスク、手間、それらを考慮したおすすめ度の項目でまとめましたので、ご覧ください。
700万円の資産運用先おすすめランキングTOP3!
資産運用先のランキングは、「利回り」「リスク」「手間」の3つを基準として作成します。
ここではおすすめ度の高い中からさらに、700万円を運用して効率的に資産を増やすという観点から、3位まで順位付けをして紹介します。
それぞれの資産運用先の仕組みや特徴を、なるべく要点をしぼってお伝えするので見てみてくださいね。
ヘッジファンド
利回り | ![]() -10~80% |
リスク | ![]() やや低 |
手間 | ![]() かからない |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.7点 |
ヘッジファンドの仕組み
ここでいうヘッジファンドとは、独自の方法で資産運用をしている会社のことです。
投資家から預かった資産をFXや株などの、そのファンドの得意分野で運用してリターンを最大にします。
ヘッジファンドと聞いてピンとこない方のために、その仕組を図にしましたのでご覧ください。
ヘッジファンドの特徴
- ローリスク・ハイリターンな商品がある
- 配当が高く、毎月配当が出る会社が多い
- 手間がかからない
- 景気や世界情勢に影響されにくい
- 手数料が低い成功報酬型が多い
- 倒産すると資産が守られない可能性がある
- 良い運用会社を見極めるのが難しい
ヘッジファンドの最大のメリットは、ハイリターンな会社が多いことです。
年利が10%を超える会社も珍しくありません。
その実績が会社の利益にもなりますし、顧客の信頼にもつながるため、景気や世界情勢にも対応して利益追求してくれます。
運用手法にもよりますが、コロナショックなどの影響を回避してプラスリターンを実現しているところもあります。
高い配当の理由としては一言でいうと「中間マージンが少なく直接やり取りをしているから」です。
これは上の仕組みの図を見ていただければ一目瞭然ですね。
また、資金を入れたはいいものの、何年間も固定されてしまうような運用先と違って、毎月配当のある会社があることもメリットです。
ただし、ヘッジファンドのデメリットとしては、運用会社が倒産してしまうと預けたお金は全額失われる可能性があることです。
しかし、ここで思い出していただきたいのが、この記事の前半で書いた「資産運用を失敗しないための3つのポイント」です。
しっかりポイントを押さえることができれば、リスクを低くすることが可能です。
倒産する見込みがないヘッジファンドを見つけることさえできれば、手間もかからず、ローリスクハイリターンが期待できるのがヘッジファンドです。
しかし資産運用先として推奨されるべきヘッジファンドが、なぜ浸透していないのでしょうか?理由は以下の通りです。
日本でヘッジファンドが有名にならない理由は3つあります。
「金融リテラシーの低さ」「日本人の国民性」「ヘッジファンドに対する広告規制」です。
まず金融リテラシーの低さですが、日本では金融教育がほとんどされていないことが原因です。
それは、国民は企業で勤労し、納税してほしいという政府の意向による影響です。
また、日本人の国民性も影響しています。どんな国民性かというと、「保守的である」「まわりと同じことをする」「秘密主義である」が挙げられます。
まわりが銀行預金だから、新しく資産運用を始めるのが怖いから、本当に良いものは自分だけの秘密にしておきたいから、といった感情がヘッジファンドとの距離を遠ざけているのです。
さらに、そもそも規模の小さいヘッジファンドだと法律の絡みで広告宣伝できないことも事実です。
広告を出すためには免許の取得をしないといけないのですが、取得段階でコミュニケーション費用がかさみ(中間マージンが増える)、ヘッジファンドのメリットが削がれてしまいます。
私の友人が大手証券会社から独立し、ヘッジファンドを運営していましたが、上記の理由から解散になってしまったケースもあります。
かなりの運用益が出ていたので、残念がっていました。
このような理由から日本でヘッジファンドが浸透していないのですが、会社選びさえ間違えなければかなり良い金融商品です。
アメリカではすでに一般的なものなので、日本はそういった観点からも少し遅れてしまっていますよね。
ここまでヘッジファンドのメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、理解していただけましたでしょうか?
ヘッジファンドを選ぶのは難しいですが、私が実際に預けた中から、おすすめできる会社を紹介します。
おすすめのヘッジファンドTOP3
- 1位エクシア
- 2位ビクトリー・アセット・マネジメント
- 3位スカイプレミアム
ヘッジファンドは全般的に景気が良いときだけでなく悪いときにも利益を出せて、利回りが高いところが魅力的です。
ただし情報が少なく、具体的な名前まで発信しているところはあまり見つからないですよね。
ヘッジファンド(厳密にいうと投資会社ですが)のおすすめの中でも特に1位のエクシアは、過去3年間の平均年利40%という驚異的な数字を叩き出しています。
最低出資金が100万円なので、ファンドにしては少額から運用開始できる点もありがたいです。
さらにメリットとして、引き出しタイミングも柔軟ですし、配当金の単利・複利運用が選べる点など、個人に合った運用スタイルが取れるのが魅力的です。
さらに今のところ(2015年以降)単月でマイナスになったことが一度もありません。
私が運用してきた中で、一番短期間で元本回収ができた運用先で、今は複利運用を継続中です。興味がある方はこちらからコンタクトをとってみてください。
投資信託(インデックス型)
利回り | ![]() – 10~10% |
リスク | ![]() やや低 |
手間 | ![]() 少しかかる |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.5点 |
投資信託(インデックス型)の仕組み
投資信託は証券会社や銀行を介して、株や債権などを組み合わせた商品に投資し、そこで得た利益を投資額に応じて受け取るという仕組みです。
簡単にいうと、投資信託を購入することで、対象としている市場の多くの企業に分散投資した状態を作ることができます。
ヘッジファンドと仕組みそのものは似ています。
ただし投資信託は誰にでもできる反面、運用手法に制約があったり、大きく儲けるということは難しい投資先になります。
投資信託(インデックス型)の特徴
- 大企業への長期分散投資となるのでリスクが少ない
- 手数料が安い商品が多い
- 手軽に投資を始めることができる
- リターンがローリターン~ミドルリターン
- 景気などの市場の影響をモロに受ける
まず大前提として、投資信託は大きく分けるとインデックス型とアクティブ型があります。
アクティブ型は、ファンドマネージャーが分析を行い、割安な銘柄や成長する銘柄へ投資して、思惑どおり行けば大きなリターンが得られるといったものです。
企業のリサーチにかなり手間がかかるため、若干手数料が高くなっています。
一方でインデックスファンドは、対象とするベンチマークの大企業を中心に分散投資するものです。
日本だとTOPIX(東証株価指数)などが有名ですね。
TOPIXに連動する投資信託だと、東証に上場している企業に平均的に分散投資するので、価格の推移はTOPIXに連動します。
ほかにアメリカのS&P500に連動する商品だと、アメリカの大企業への分散投資になるので、アメリカ経済が成長すれば必然的にその投資信託の基準価格も上がります。
もちろん自分自身でそれぞれの株式などに分散投資すればいいのですが、購入単価も高く手間もかかるのは想像ができますよね?
それがインデックス型の投資信託を買うことで、結果的に分散投資ができていることになるのは個人投資家としてのメリットは大きいです。
特定の商品のみに投資するとそれが悪くなったときに損失が大きくなるので、分散させたほうがよいという教えです。
投資信託は100円から購入可能な商品が多いため非常に手軽に始めることができます。
もちろん数十~数百の株や債権などに万遍なく分散投資してリスクヘッジするため、期待できるリターンは少なくなります。
商品にもよりますが、年利で3~5%いけば優秀じゃないでしょうか。
また、対象となる市場の景気動向の影響をモロに受けるというデメリットがあります。
リーマンショックやコロナショックなど、市場全体が暴落する局面では基準価格は下がります。
ただそのときに焦って売ってしまうと損をしてしまいます。
およそ10年周期で来るものと思って、心の準備をしておけば大丈夫なことが多いです。
中長期的に見て、経済が発展すれば株価も向上しますよね。
また、インデックス型の対象となる上場企業は、大手電力会社や鉄道会社など、社会インフラになっている会社が多いです。
”Too big to fail”といって、潰すには大き過ぎて潰せない会社も多く含まれています。
となると公的資金が注入されたり、何かしらの優遇策が働いて立て直す方向に働きやすいのです。
特に経済大国であるアメリカは強く、過去様々な暴落を乗り越えて最高値を更新しています。
日本企業のほうが馴染みはあるかと思いますが、投資先という意味では特に日本に縛られる必要はありません。
ですので、私の実績もふまえて、今おすすめできる3商品をお教えします。
おすすめの投資信託(インデックス型)TOP3
私も投資信託での運用を続けています。
気持ちに左右されないように、毎月決まった額を積み立てるようにしています。
そうすることで、中長期的にみたら経済が右肩上がりになることを前提に、リスクを減らしながら運用できます。
その中でもおすすめはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
この投資信託商品に投資することで、特に強い米国株に分散して投資するような状態になります。
リスクが低い運用先では冒険せず、なるべく不要なリスクを減らして運用することを心がけましょう。
プロに任せるといっても「投資は自己責任」の原則を忘れないことが大切です。
投資信託(アクティブ型)
利回り | ![]() – 20~20% |
リスク | ![]() 中 |
手間 | ![]() 少しかかる |
複利運用 | ![]() できる |
おすすめ度 | ![]() 4.4点 |
投資信託(アクティブ型)の仕組み
アクティブ型の投資信託は、ファンドマネージャー含む運用チームが投資先のリサーチなどを行って投資をしています。
そういった点ではヘッジファンドに近いですね。
ただし投資信託の形にするにあたり、運用の仕方や情報開示など、様々な制約を受けることになります。
透明性が高い反面、限られた手段の中で手の内も明かすことにはなります。
投資信託(アクティブ型)の特徴
- 商品によってはミドル~ハイリターンが狙える
- 個人口座で資産が守られる
- インデックス型より手数料が高い
- 良い商品の見極めが困難
アクティブ型の投資信託の大きなメリットは、商品によってはミドル~ハイリターンが狙えるということです。
手数料控除後で10~20%狙えるものもあります。
実際に、例えばおすすめで紹介するひふみ投信は、2008年の設定来+407%となっていて、同時期のTOPIXが+84%であるので比較してもかなり高いリターンになっています。
ただその一方で、9割のアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないとも言われています。
その要因はいくつかあります。
「手間をかけて分析をしても、読みが外れる。」「アクティブと言いつつも、雇われファンドマネージャーが上司に怒られないようにインデックスファンドに近いポートフォリオを組んでしまう」などです。
インデックス型の投資信託の信託報酬が0.1~0.2%程度なのに対してアクティブファンドは1~2%ほど、実に10倍ほど違います。
700万円の運用の場合、年間で7~14万円ほどの違いが出てしまいますね。
なので、個別銘柄への投資よりは難易度が低いというものの、実際は投資信託の商品選びはなかなか難しいです。
そんな中でも、手数料を考慮してもリターンが期待できるアクティブ型の投資信託はありますので、参考までに紹介します。
おすすめの投資信託(アクティブ型)TOP3
- 1位ひふみ投信
- 2位さわかみファンド
- 3位セゾン資産形成の達人
ひふみ投信は上でもお伝えしたように、設定来で基準価格が約5倍になっています。
私も比較的いい時期に投資していたため、おいしい思いをさせてもらってとても感謝しています。
コロナ禍で、5万円台から3月には3.7万円まで下がりましたが、6月にはまた5万円台まで戻しているのはさすがです。
いち早く現金ポジションを取り、さらに巣ごもり需要を見据えた銘柄に投資するなど、スピーディに決断して運用した結果と言えます。
今後も中長期的にじわじわと上がっていくとは思いますが、かつてのように爆発的に資産を増やすのは難しいのではないかと懸念しています。
少額投資をするのであれば手が届きやすくおすすめですが、まとまった運用ならばヘッジファンドを中心に据えたほうが良い結果が出やすいと個人的に思っています。
700万円をもし資産運用するとしたら、どこにいくら投資するべき?
さて、いよいよゴールが近づいてきました。
下の図は、紹介した運用先のリスクとリターンをぱっと見てわかりやすくしたものです。
ここまでで、700万円の資産運用先のイメージはついたでしょうか?
もしかすると想像していたよりも多くの運用先があって、結局どこにいくら投資したらいいかわからない!と思われたかもしれません。
なので「いま私が700万円を運用するとしたらこんな運用をする」というプランをまとめます。
途中でもお伝えしたように、「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。
性格に合わせた2タイプのプランを考えたので、参考にしてみてくださいね。

運用先 | 投資額 | リターン |
---|---|---|
ヘッジファンド (エクシア) |
200万円 | 85万円 (月利3%想定) |
投資信託 インデックス型 (eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)) |
350万円 | 17.5万円 (年利5%想定) |
投資信託 アクティブ型 (ひふみ投信) |
150万円 | 11.3万円 (年利7.5%想定) |
合計 | 114万円/年間 9.5万円/月間 |
自分の性格にあったポートフォリオは決まりましたでしょうか?
いずれの場合でも、ヘッジファンドの活用が重要になってくることがわかりますね。
守り型でも思ってた以上にリターンがあると思われたかもしれません。
せっかく時間をさいて読んでいただいたなら読者の方に喜んでいただきたいので、かなり厳選しました。
あとはどのパターンで資産運用するにしても、大切なのは運用で出た利益を再投資して、より効率的なサイクルにもっていくことです。
お金が目に見えて増えると使いたくなりますよね?私も人間なので、よくわかります笑。
しかしちょっとした我慢が将来大きなリターンになるので、ストレスにならない程度に運用にお金をまわしていきましょう。
700万円の資産運用まとめ
700万円の大切な資産を賢く運用していくために、資産運用について知っておいていただきたい知識や具体的な資産運用の方法、ポートフォリオなどをお伝えしました。
私は資産が700万円ほどのときは多少リスクも取りながらも、増やしてきました。
そのおかげで今があります。お金に働いてもらう感覚が少しずつわかってくる時期です。
とは言え、無茶がすぎるとすぐになくなってしまうこともあるので、原理原則である3つのポイント(低リスク、手間がかからない、インフレ率より高い利回り)を必ず意識してくださいね。
ここまで読み終えて納得できたらあとは行動あるのみです。いいスタートを切れることを願っています!
(エクシア)
(月利3%想定)
インデックス型
(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))
(年利5%想定)
アクティブ型
(ひふみ投信)
(年利7.5%想定)
18.7万円/月間
おすすめ投資信託インデックス型:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
おすすめ投資信託アクティブ型:ひふみ投信