
数多くある金融商品の中でハイリターンが期待できるものと言えば、ヘッジファンドでしょう。
ただ、ヘッジファンドは「出資額のハードルが高い」「情報があまりないので怖い」「富裕層にしかできなさそう」という印象が強いかと思います。
そのため、個人や投資初心者は敬遠しがちな資産運用方法でもあります。
しかし、きちんとした情報とリスクがわかれば、実はヘッジファンドは個人や初心者でも簡単に始めることができる資産運用だと言えます。
出資額についても、最近では100万円から始められる投資会社やヘッジファンドもあり、だいぶハードルが低くなっています。
私は約20年前から資産運用をしており、30種類以上の金融商品に投資をしてきました。
その経験の中でも、ヘッジファンドでの資産運用はダントツに手間が掛からず、かなりのリターンを得ることができています。
今回は、個人向けのおすすめヘッジファンドランキングをはじめ、ヘッジファンドの特徴と、優良なヘッジファンドを見極める4つのポイントについてもお伝えしていきます。
優良な個人向けヘッジファンドを選ぶ4つのポイント
まず、優良なヘッジファンドを選ぶポイントをお話しする前に、ヘッジファンドの特徴について簡単にまとめました。
この特徴をもとに、選ぶポイントについて詳しくお話ししていきますね。
ヘッジファンドは、以下の特徴を持っています。
- 絶対収益追求型のため、プラス運用をすることが当たり前。景気や相場に影響を受けにくい運用をしている
- 手数料の中心が成功報酬型のため、損失が出にくい。
- 金融商品取引業者を取得していないと、金融庁の監視がゆるいため詐欺会社も存在できてしまう
- 出資という性質上、会社が倒産してしまったら出資金が0になる可能性がある
- ファンドマネージャーが変わるとパフォーマンスが落ちる可能性がある
メリットを見ていただくとわかると思いますが「絶対収益型」「手数料が成功報酬型」といったハイリターンが期待できる要素を多く持っています。
一方、デメリットは「詐欺の可能性がある」「出資したお金が0になってしまう」という資産運用をする上で致命的な事があります。
そのため、メリットを全て押さえるのはもちろんのこと、優良な個人向けヘッジファンドを選ぶポイントとしては「詐欺」「倒産」の可能性をいかに低くするかがポイントになります。
このポイントを押えるために以下の4つをチェックしてみてください。
適切なリスクヘッジをしているヘッジファンドを選ぶ
代表がファンドマネージャーのヘッジファンドを選ぶ
手数料が安いヘッジファンドを選ぶ
それではポイントごとに詳しく見ていきましょう!
実績(運用成績・総資産額・出資者の人数)が確認できるヘッジファンドを選ぶ

ヘッジファンドは「運用成績・総資産額・出資者の人数」といった情報を公開しなくて良いというルールがあります。
こういった情報がきちんと開示されていれば、詐欺である可能性が極めて低くなります。
HP上で実績を開示しているところはごくわずかですが、面談時には大体教えてくれます。
しかし、面談でも情報を開示してくれない場合は、詐欺である可能性が高いので出資をしてはいけません。
また、過去実績は必ず見せてもらいましょう。
なぜなら、過去にマイナスになっている時期があったら「なぜマイナスになったか」「どのような対策をして持ち返したか」などの確認ができるからです。
そして、ヘッジファンドはお金が集まることによって、運営が安定していく傾向があります。
そのため、総資産額・出資者の人数が増え続けているところに出資をするのも大事な見極めポイントになります。
適切なリスクヘッジをしているヘッジファンドを選ぶ

総出資額の一部を運用に回しているヘッジファンドを選びましょう。なぜなら、倒産リスクがとても低くなるからです。
どんなに運用成績の良いヘッジファンドでも、時にはマイナスになることも考えておかなければいけません。
仮に、出資額の全部を運用して失敗してしまったら、出資者に返すお金がないどころか、たった1度の失敗で倒産にまで至ってしまいます。
そうならないためにも、しっかりとしたリスクヘッジ施策があり、高いパフォーマンスが出ているヘッジファンドを選ぶことが大切です。
代表がファンドマネージャーのヘッジファンドを選ぶ

ヘッジファンドの代表がファンドマネージャーをしている運用会社への出資をおすすめします。
なぜなら、パフォーマンスが落ちるリスクを防ぐことができるからです。
人数が多い投資会社や投資信託の場合、ほとんどの場合が「サラリーマン」がファンドマネージャーを務めています。
つまり、転職や独立と言った「辞める」可能性が高くなります。
一方で、運用会社の代表がファンドマネージャーであれば、まずその心配がなくなります。
つまり代表がファンドマネージャーであれば会社が存続する限り、パフォーマンスが変わるリスクは考えなくて良いでしょう。
ちなみに、ヘッジファンドは「倒産」したら出資金は戻りませんが、代表に万が一の不幸があった場合は戻ってきます。
手数料が安いヘッジファンドを選ぶ

ヘッジファンドを選ぶときは、手数料がなるべく安いところを選びましょう。
もちろん、手数料が低くても利回りが悪いといけないので、手数料控除後のパフォーマンスをしっかり確認することをお勧めします。
ヘッジファンドでかかってくる手数料としては、契約手数料・運用管理報酬・成功報酬・解約手数料が代表的なものです。
成功報酬以外は、運用してもらう金額全体にかかってきます。
それが例えば5%だと、それ以上の利回りで運用しないとプラスにならないですよね。
運用管理報酬の場合は、ヘッジファンドにとって固定で入ってくる利益になります。
つまり運用成績が良くても悪くても固定の利益が入ってくるため、最悪の場合、運用を頑張らなくなってしまいます。これは出資者と利益相反の関係になってしまいますよね。
一方、成功報酬型の場合、ヘッジファンドの利益はプラス運用をすることで得られます。つまり、出資者と同じゴールを見ているWin-Winの関係だと言えます。
そのため、利回りが良いことは前提ですが、成功報酬以外の手数料がなるべく低いヘッジファンドを選ぶことを強くおすすめします。
以上4つがヘッジファンドを選ぶときのポイントになります。改めてポイントを振り返ってみましょう。
適切なリスクヘッジをしているヘッジファンドを選ぶ
代表がファンドマネージャーのヘッジファンドを選ぶ
手数料が安いヘッジファンドを選ぶ
この4つが押さえられていれば倒産・詐欺のリスクが下がり、パフォーマンスの変動や手数料による出資金額割れを防ぐことができます。
個人向けにおすすめ!ヘッジファンドランキングTOP10!
では次に、本題であるヘッジファンドンキングに移ります。
今回のランキングは、上記で紹介した4つの選び方を基に、パフォーマンスが高かったりその他メリット要素が高い運用会社に採点をしました。
ランキングの基準は以下のようにしています。
- 実績(運用成績・総資産額・出資者の人数)が公開されていれば加点
- リスクが低い(運用額の比率・ファンドマネージャーが代表・創立してから3年以上)ポイントが押さえられていれば加点
- 手数料が低ければ加点
そして、今回ランキングしたのは私が実際に調査・面談をした20社です。
アリシオン・キャピタル・マネジメント
Unearth International(M&S)
エアーズシー
エクシア(EXIA)
エピック・パートナーズ
キャピタルアセットマネジメント
Japan Act
GCIアセットマネジメント
ストラテジックキャピタル
スカイプレミアム(ライオンプレミアム)
トータスパートナーズ
ハヤテインベストメント
BMキャピタル
ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズ
フェノウェイブインベストメンツ
ベイビュー・アセット・マネジメント
ヘッジファンドダイレクト
ホリコ・キャピタル・マネジメント
ミョウジョウ・アセット・マネジメント
それではこれより、ランキングとおすすめの運用会社がもつ、特徴やメリット・デメリットについて詳しくお伝えしていきます!
ベイビュー・アセット・マネジメント
おすすめ度 | ![]() 4.4点 |
情報の公開 | ![]() 公募はHPで公開 私募は個人宛に公開 |
リスク | ![]() ・創立から20年以上 ・私募と公募共に運用 |
手数料 | ![]() 運用管理報酬:2.31% 成功報酬:22% |
平均利回り | ![]() 商品により異なる |
- 会社名:ベイビュー・アセット・マネジメント株式会社
- 運用手法:投資信託(私募・公募)
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:私募:1000万円~、公募(投資信託):1万円~
- 創立:1998年
ベイビュー・アセット・マネジメントの特徴
- 創立から20年以上経過している
- 総出資額が4000億円以上あるので倒産しにくい
- ファンドマネージャーが優秀
- 私募は最低出資額が1000万円以上なので、ハードルが高い
- 公募商品(投資信託)は種類が多く、選ぶのが難しい
ベイビュー・アセット・マネジメントのメリットは「創立から20年以上の実績がある」「総出資額が4000億円以上ある」のでまず倒産のリスクが極めて低いと断言できる点です。
そして、今回紹介するヘッジファンドランキングの中で、唯一創業から20年以上という十分な実績を持っています。
ここまで長い間運用が続いているのでその信頼は厚く、詐欺ではないと言い切れます。
また、総出資額も4000億円もあり、HPで日本最大級と謳っているのもうなずけます。
取扱商品が私募のヘッジファンドと公募である投資信託の2本柱であることから、相当堅い経営体制で倒産の可能性も低いでしょう。
さらに信頼できる要素としては、ファンドマネージャーのプロフィールや運用実績がHPで閲覧できることです。
経歴を見ると優秀なファンドマネージャーばかりです。ただ、運用実績は人により異なります。
一方、デメリットとしては私募のヘッジファンドは最低出資額が1000万円からとなるため、個人では少々ハードルが高い点です。
そして、公募も合わせると商品数が非常に多く、投資初心者には選ぶのに苦労するかもしれません。
ちなみに、調子が良いものだと年利20%を超えるものもあります。
公募である投資信託は、米国のヘッジファンドとも独占的に提携しているのでアメリカ株についても高いパフォーマンスが出ています。
年配の営業担当の方も多いので、昔の金融業界の話など聞けるので楽しいですよ!
エピックパートナーズ
おすすめ度 | ![]() 4.2点 |
情報の公開 | ![]() 投資家向けのレポート |
リスク | ![]() ・日本株ロング・ショートの専門業者 ・分別管理 |
手数料 | ![]() ①申込手数料:投資額の1.0% ②運用報酬:運用額の3.5% ③成功報酬:利益の20% |
平均利回り | ![]() 年利10%程度 |
- 会社名:エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社
Epic Partners Investments Co.,Ltd. - 運用手法:日本株ロング・ショート等
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:1000万円~
- 創立:2005年
エピックパートナーズの特徴
- ファンドによるが年利10%程度の安定した実績
- 15年以上の歴史がある
- 1000万円以上の最低投資額ハードル
- 大半が機関投資家のため情報が少ない
エピックパートナーズの特徴を2点挙げると「年利10%程度の安定した利回り」と「15年続いているという実績」です。
日本株のロング・ショート戦略を武器に、エピックパートナーズはいくつかファンドを運用していて、300億円強の資産運用残高になっています。
ピーク時よりは減っていますが、機関投資家を中心に根強い顧客を抱えています。
4つのファンドを運用していて、期待リターンの高さの順に並べるとトリニティ>バリアント>プラウィス>フェイスになります。
期待される収益が高いものは、その分リスクも高くなるので、実際に投資するのであれば特徴をしっかり把握しておく必要があります。
一方で、個人投資家にとっては若干ハードルが高いことも事実です。
というのも、1000万円という最低投資額が設定されており、さらに情報もクローズドのため直接連絡をとったり情報を取得しにいく必要もあります。
内訳も機関投資家が多いので、ある程度投資に関して知識がある状態で臨んだ方が良いですね。
実際に投資すると半年間は解約できないですし、時間とお金にゆとりを持って検討するようにしましょう。
ほかにも投資先はあるので、慎重に複数検討する場合の候補としてみてください。
エアーズシー証券

おすすめ度 | ![]() 4.2点 |
情報の公開 | ![]() 面談にて公開 |
リスク | ![]() 売買タイミングに制限がある |
手数料 | ![]() 申込手数料:最大3.0%(税抜) 信託報酬:2~3% 成功報酬:0~25% 解約手数料:最大3.0%(12ヶ月以内) |
平均利回り | ![]() 7~20%/年 |
- 会社名:エアーズシー証券株式会社
- 運用手法:ヘッジファンド
- 区分:証券会社
- 最低出資額:1000万円~
- 創立:2002年
エアーズシー証券の特徴
- 海外の優良なヘッジファンドを取り扱っている
- 平均年利7%のファンドから20%のファンドまで期待利回りが高い
- 最低投資額が高額
- 資金の移動はしづらい
エアーズシー証券の特徴は、比較的利回りの高い海外の優良なヘッジファンドを取り扱っている点です。
おすすめのビクトリー・アーケイディア・ファンドは平均年利7.7%で推移していて、2008年の運用開始から年単位で損失が出ていません。
手法としてもとてもシステマチックで堅いやり方なので、今後も期待が持てます。
ほかに取り扱っているファンドも、直近40%近くの実績を出しているものもあって優秀なところが多いです。
ただ、手数料は若干高く、申込手数料が3%、1年以内に解約してしまうと解約手数料も3%かかり、信託報酬も2%強のファンドが多いです。
それを差し引いてもリターンの大きなファンドを扱っているので良いですが、最低投資額は1000万以上必要なところが多いのはネックです。
また、解約の申し出から実際に返ってくるまで3~4ヶ月ほどかかるので流動性は若干低いですね。
ファンドの上限に達してしまうこともあるので、狙ったタイミングで投資できない可能性はあります。
面談でおすすめを聞き、よく検討する必要があります。
エアーズシー証券を通すことで、そういったところに個人でも1000万円ほどの規模から投資できるのは魅力的かもしれません。
ファンドによってはジャンルの選定がうまく、直近のパフォーマンスがよくても今後どうなるかわからないものもあります。
ある程度投資経験もあって、自分自身でもジャッジできる自信があるのであれば、話を聞いてみても良いかもしれませんね。
ストラテジックキャピタル

おすすめ度 | ![]() 4.0点 |
情報の公開 | ![]() 面談で公開 |
リスク | ![]() リターンの変動が激しい |
手数料 | ![]() 購入手数料:3.0%(税抜) 成功報酬:20% 運用管理報酬:2.0% 解約手数料:5.0%(12ヶ月以内) |
平均利回り | ![]() 14%/年 |
- 会社名:株式会社ストラテジックキャピタル
- 運用手法:アクティビスト
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:1000万円~
- 創立:2012年
ストラテジックキャピタルの特徴
- 元村上ファンドの丸木強氏が率いている
- 平均利回りは年利14%。ただし変動リスクは大きい
- 投資のハードルが高い
- 暴落局面での持ち直しが弱い
ストラテジックキャピタルの特徴は、アクティビストファンドとしての力を持っている点です。
代表兼ファンドマネージャーである丸木強社長は村上ファンドの創業メンバーの1人で、経験が豊富なのは心強いですね。
大量に株を取得した企業に対して意見をいうわけですが、対話を通して共に企業価値を上げることに主軸を置いています。
中小型株が中心となり、うまくハマれば莫大な利益を得ることができますが、回収まで多くの年月を要することも多いです。
直近の実績をみても、マイナス20%以上の損失を出す年もあれば、プラス70%を超えることもあり、よくも悪くも変動リスクが高いです。
また、コロナショックで株式市場が全面安となり、中小型株には資金が戻ってきてないのもあり苦戦しているようです。
長期的な目線で見れば面白いかもしれませんが、個人投資家の限られた資産を投資するのはリスクは高いですね。
ジャパンアップという投資商品にして、Teneo Partners証券で約1000万円から購入可能です。
ただし、金融資産5000万円以上の保有が最低条件として課されるので、ハードルは高いです。
公式HPでは、投資先にどういった提言を行って、どういった結果になっているのかもまとめていますので、興味があれば参考にしてみてください。
キャピタルアセットマネジメント
おすすめ度 | ![]() 3.8点 |
情報の公開 | ![]() 毎月HPにて公開 |
リスク | ![]() 代表がファンドマネージャー |
手数料 | ![]() 申込手数料上限:3.85% 信託報酬:1.606~2.618% 一部商品で成功報酬22% |
平均利回り | ![]() 2.7%/年 |
- 会社名:キャピタルアセットマネジメント株式会社
- 運用手法:投資信託
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:100円~
- 創立:2004年
キャピタルアセットマネジメントの特徴
- 新興国ファンドに強く、高い利回りが期待できる
- 運用成績に関わらず手数料がかかる
キャピタル・アセット・マネジメント(Capital Asset Management:以下CAM)の特徴は「新興国マーケットに強い」「代表がファンドマネージャー」という2点です。
新興国マーケットの中でも特にベトナムが強く純資産総額も400億円ほど集まっています。
他の投資信託は年1度の配当が一般的ですが、年2~4回の配当があるのでその点も魅力的です。
ただ、CAMの十八番でずっと上がり調子だったベトナムの上場株ですが、2018年中盤から下落、伸び悩み傾向になっています。
新興国は先進国の影響を受けやすいため、景気に左右されないアクティブ型だとしても多少の影響を受けてしまいます。
しかし、「アセアンのリサーチレポート」を適宜更新しています。
これを読んでいるだけでアセアン市況の勉強になり、新興国の中でどの投資信託を購入するべきか、手放すべきかが分かります。
まるで杉本氏がアドバイザーになってくれているような気分で、とても心強いです。
ただ、アクティブ型の投資信託になるため、固定の手数料がかかるのがデメリットです。購入時に最大3.85%、信託報酬も年2.618%は必要経費としてかかってきます。
とはいえ、中には年利20%も超える好成績な投資信託もあり、手数料を簡単に上回る商品もあります。
ただ、新興国以外の日本株や米国株については正直、好成績とは言い難いものがあります。
GCIアセットマネジメント
おすすめ度 | ![]() 3.6点 |
情報の公開 | ![]() HPにて公開 |
リスク | ![]() エンダウメント手法という資産運用方法 |
手数料 | ![]() 信託報酬:1.192% |
平均利回り | ![]() 4%/年 |
- 会社名:株式会社GCIアセット・マネジメント
- 運用手法:投資信託
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:100円~
- 創立:2000年
GCIアセット・マネジメントの特徴
- エンダウメント手法という資産運用方法をベースにしているので安定収益が見込める
- 東京大学経済研究科と協力関係にある
- 短期運用には向いていない
GCIアセット・マネジメントの特徴は、米国の名門大学が実践してきた投資手法を模範しているので、安定的な運用ができる点です。
これはエンダウメント投資※という考え方がベースになっています。
米国の名門校は学費だけでなく寄付金が数兆円規模で募っており、そのお金を運用することで研究費などをまかなっています。つまり確実に増える運用をしなければいけません。その状況から生まれたのがエンダウメントの資産運用手法です。
株や債券という一般的なものをベースの運用とし、さらにオルタナティブ戦略という株以外の投資商品(不動産や金)も多く取り入れ安定的な運用をしています。
安定的な運用と言っても、投資信託の中ではまずまずの成績だと言えます。
また、GCIは代表はじめ、ファンドマネージャーの多くが東京大学出身です。
投資信託のポートフォリオについて、提携している東京大学経済学部の学生から優秀な提案があれば採用しているようです。
さらに、出資者に長期的に運用をしてもらいたいという意向から、信託報酬が年0.65%~1.136(税抜)とファンドとしては比較的抑えられています。
ただ、エンダウメント投資は「寄付金を確実に増やす」という方針なので、あまり無理な運用はしません。
中長期的に安定した運用をしていくので、ハイリターンは狙えません。
また、アメリカも毎年2%のインフレが進んでいるので、それ以上のパフォーマンスが出せているというかなり優秀なものです。
なので「マイナスになるリスクが低く、確実なリターンが欲しい」という考えだったり、減らしたくないまとまったお金がある場合は、GCIへの投資がおすすめになります。
ホリコ・キャピタル・マネジメント

おすすめ度 | ![]() 3.4点 |
情報の公開 | ![]() 各証券会社で公開 |
リスク | ![]() 代表がファンドマネージャー |
手数料 | ![]() 信託報酬・運用管理費 信託報酬年約1.9%+購入手数料は証券会社によって異なる |
平均利回り | ![]() 15%/年 |
- 会社名:Horiko Capital Management LLC
- 運用手法:投資信託
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:100円~
- 創立:2000年
ホリコ・キャピタル・マネジメントの特徴
- 米国のバリュー株を中心に運用しているのでハイリターンが期待できる
- 代表兼ファンドマネージャーの堀古氏は2006年に「アジア・アメリカ・ビジネス賞」を受賞している
- 堀古氏が引退してしまったらパフォーマンスが落ちる可能性がある
- 信託報酬が約1.9%かかる
ホリコ・キャピタル・マネジメント(Horiko Capital Management 以下HCM)の特徴は米国のバリュー株を中心に運用していることです。
実際に過去3年で平均年利約15%の好成績を出しています。
ちなみにバリュー株とは、企業が持っている本来の価値に比べ、株価が安いことを言います。
HCMは拠点をNYに置き、米国のバリュー株を現地アメリカで調査・運用しているのです。
日本国内で米国株を中心とした投資信託やファンドは多々ありますが、日本人がアメリカに拠点を置いて調査・運用しているのはHCMくらいではないでしょうか。
そして、代表でありファンドマネージャーの堀古英司氏はアメリカ経済に精通していることからメディアでも活躍しています。
堀古氏の活躍自体は良いことなのですが、この影響でデメリットになることもあります。それはお金の集まりすぎです。
少し前、某ビジネス番組でレオスキャピタルワークスの社長が取り上げられ、ひふみ投信への投資が相次ぎ、パフォーマンスが落ちてしまったことがありました。
あまりメディアで取り上げられすぎると、思わぬ要因でパフォーマンスが落ちることもあるため、その点はリスクとして懸念しておきましょう。
ただ、信託報酬が約2%と高めの設定のため、長期運用には向いていないと感じています。
BMキャピタル(BM CAPITAL)

おすすめ度 | ![]() 3.0点 |
情報の公開 | ![]() 面談で公開 |
リスク | ![]() 代表がファンドマネージャー |
手数料 | ![]() 申込手数料:5.0% 運用管理報酬:約6.0% 成功報酬:50% |
平均利回り | ![]() 3%/年 |
- 会社名:ビーエムキャピタル合同会社
- 運用手法:日本のバリュー株投資
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:1000万円~
- 創立:2013年
BMキャピタルの特徴
- ファンドマネージャーが若く、エリート
- 手数料を考慮すると利回りは並の投資信託程度
- 最低出資額が高い
BMキャピタルの特徴は、東京大学出身でバークレイズ・キャピタル出身の優秀なファンドマネージャーによるバリュー株投資をしている点です。
バークレイズといえばイギリスのロンドンに本拠を置く125年以上続く国際金融グループで、非常に有名ですよね。
ファンドマネージャーはまだ30代ですが、株式市場には造詣が深いようです。
ファンドとしての利回りは年利10%~35%ほどを継続しています。
その一方で、運用管理報酬が預け金に対して年率約6%、さらに成功報酬が運用益に対して50%と高く、実質的な利回りは平均すると年利3%ほどです。
また、1000万円という最低出資額のハードルもあります。
そういった点を考慮すると、他に検討の余地が大いにあるという印象です。
短期だと損失が出る可能性が高いので、やるなら長期的に見ることをお勧めします。
ハヤテインベストメント

おすすめ度 | ![]() 2.8点 |
情報の公開 | ![]() 取扱証券会社にて開示 |
リスク | ![]() 代表がファンドマネージャー |
手数料 | ![]() 購入時手数料:1.1% 運用管理報酬:2.0% 成功報酬:20% |
平均利回り | ![]() 10%/年 |
- 会社名:Horiko Capital Management LLC
- 運用手法:中小型株
- 区分:ヘッジファンド
- 最低出資額:1000万円~
- 創立:2005年
ハヤテインベストメントの特徴
- 頭だけでなく足を使った投資
- ユーリカヘッジやバークレイズヘッジによる多くの受賞歴
- 近年パフォーマンスが低迷している
- 投資のハードルが高い
ハヤテインベストメントの特徴は、膨大な数の綿密な企業分析による投資を実施している点です。
かつて長者番付1位にもなったタワー投信の清原達郎氏仕込みの中小型株への投資で、2013年は単年で+98.74%という実績を残しています。
ただし近年は優秀なアナリストの離脱や、マーケットの主流がコンピュータを用いたシステムトレードになってきたこともあって不調が続いています。
購入する際にはキャピタルパートナーズ証券を介して取引しますが、基本的には大口の機関投資家向けとなっています。
1000万円から投資は可能ですが、手数料が優遇されるのが1億円、5億円というボーダーとなっているので好条件で投資するためのハードルはかなり高いですね。
投資理念は素晴らしいので、結果も追いついてくることを願っています。
伊藤忠商事との取り組みをするなど、社会性が高い企業で信頼感はあります。
20社以上から選定!個人向けヘッジファンドおすすめランキングTOP10!まとめ
個人投資家におすすめなヘッジファンドや投資会社について紹介をしてきました。
具体的に検討しているヘッジファンドがある場合「優良な個人向けヘッジファンドを選ぶ4つのポイント」を振り返り、条件が満たされているかチェックをしてみてくださいね。
あと、この4つのポイントに加え、現在のコロナ禍でパフォーマンスがきちんと取れているか、これも確認してみてください!
プラスだったら、これほど安心材料はないですね。
また、ヘッジファンドについて、ネットではほぼ情報収集ができなかったと思います。
これは日本人の特徴なのか「良いものは秘密に、悪いものはSNSで拡散」というなんとも性格の悪い?風潮が原因だと思っています。
なので、今回紹介した10社の運用成績については、成績が良いのに口コミが少ないと思います。
逆に、今回ランキングで紹介した投資先を「詐欺だ」「ポンジだ」といってる人もいます。
私からすると、実際投資もしてないのに、この人たちは何言ってるんだ…。という感じです。
なので、情報を見極めるときは、実際に投資をしている人のSNSやブログなのかを確認しましょうね。